初めての家庭教師バイトマニュアル

「生徒が見つからなさそう…」
「授業はどうやって進めればいいんだろう…」
「生徒との距離感が分からない…」
「生徒の成績が上がらなかったらどうしよう…」
家庭教師アルバイトを初めてされる方の中には、上記のような疑問や不安のある方が多いのではないでしょうか。
そこで、未経験の方が自信を持ってお仕事を始められるように、家庭教師アルバイトをするにあたって知っておくべきポイントをまとめました。初めての家庭教師で、授業の進め方等に不安や疑問のある方は、是非ご参照ください。

家庭教師会社は、複数社に登録すべし!

家庭教師アルバイトに関して、「生徒がなかなか見つからなさそう」というイメージをもたれている方も多いかと思います。実際に、手間と時間をかけて探し出した理想の家庭教師会社に登録したものの、依頼が全く来ない、自分の希望に生徒が見つからないといったことは少なくありません。

そのような事態を回避する方法はたった1つ。複数の家庭教師会社に登録するということです。 選りすぐりの1社だけに登録し、案件紹介を待っていても希望に合う案件が見つからないのは当然です。時間と労力の無駄を省いてスムーズに生徒を見つけるためには、複数社に応募し、応募した会社から様々な案件を紹介してもらうことをおすすめします。3~4社ぐらいに一括応募すれば、1週間ほどで授業を始めることも可能ですので、急ぎで家庭教師アルバイトをしたいという方は、是非利用されてはいかがでしょうか。

もちろん、指導時間や勤務地域などで希望に合わない案件は断ることができますので、紹介されるいくつかの案件から理想のものを選んで担当することができます。「担当したけど違う案件の方が良かったかも」といったことを避けるためにも、複数の家庭教師会社から生徒を紹介してもらうことをおすすめします。

初めての授業での心得

採用が決まり担当する生徒が決定したら、いよいよ初めての授業。生徒やご家族との初対面は何かと緊張するものですが、心得ておくべきポイントさえおさえておけば大丈夫です。

まずは、第一印象が悪くならないように、身だしなみには十分注意しましょう。服装に関しては、スーツが一般的な塾講師などとは異なり、私服でOKですが、ゆるいデニムなどあまりにカジュアルなものは避けるべきです。襟付きシャツを着るなどして、清潔感のある服装を心がけると良いでしょう。家庭教師の服装に関しては、始める前に知っておきたい!家庭教師の服装と髪型身だしなみで詳しく触れていますので、こちらをご参照下さい。また、はきはきとした挨拶やしゃべり方も意識しましょう。家庭教師を始める上で、最初にご家族の信頼感を得ることは非常に重要です。

ご家族との挨拶を終えたら、いよいよ授業です。初日の授業では、生徒は先生以上に緊張しています。まずは生徒をリラックスさせ、堅苦しい雰囲気を取り除くことが大切です。自己紹介や休憩時間を設け、勉強の話以外に、学校や部活、好きな音楽や趣味の話で楽しい時間をつくりましょう。ただし、あまりに馴れ馴れしくしすぎ、距離を縮めすぎるのも良くないです。「先生」と「生徒」という一定の距離感を保ち、指導者としてしっかりと信頼を得ることができれば、次回以降の授業も進めやすくなります。生徒の呼び方で迷われる方もいらっしゃいますが、基本的に最初の内は「くん」、「さん」付けで大丈夫です。

最初の授業では、生徒の日ごろの勉強についてヒアリングし、簡単なテストをするなどして生徒の現状を認識することが大切です。その上で、今後のカリキュラムに関して、保護者の方も交えて授業後に一度すり合わせることをおすすめします。生徒の学力をご両親に正しく認識してもらい、具体的にどのように授業を進めていくのか説明することで、先生とご家庭間の、指導の方向性に関する意見のくい違いも防ぐことができます。

これで安心!授業の進め方の極意

実際の授業の進め方に関して、難しく考えてしまう方もいらっしゃいますが、基本的に「生徒ができないことをできるようにさせてあげる」ことが指導の本質です。
初めの内は、生徒の現状成績、苦手分野、普段の勉強量をしっかりと把握することを意識しましょう。日ごろどのような勉強をしており、何が分からないのかを十分にヒアリングした上で、実際に問題を解かせてみることで、現状の問題をしっかりと洗い出します。生徒の現状が分かったら、長期的な目標・カリキュラムと毎回の授業の基本的な進め方を考えます。大事なのは、あくまで生徒のペースに合わせて進めることです。日ごろの勉強習慣が身についていない生徒に、ハードな勉強を無理強いしても精神的な負担を増やすだけです。最初は無理のない目標・カリキュラムに沿って進め、課題を取り入れるなどしながら徐々にハードルを上げていくことを心がけましょう。

テキストに関しても、生徒の要望にもよりますが、最初の内は生徒が普段使用しているもので進めていくと良いです。生徒の学力次第で、適宜より基礎的なものを取り入れたり、進んだ応用問題集を紹介していくと、効果的な学習が進められます。「良門ぞろいの参考書」、「自分はこれを使って飛躍的に伸びた」というようなものを紹介してあげることで、生徒のやる気を引き立ててあげることもできます。
授業後には、保護者の方に1日の進捗を大まかに説明するようにしましょう。生徒のご両親は、日ごろの授業のことを常に気にかけています。日々、現状報告を欠かさず行うことで、信頼も一段と厚くなるはずです。

以上、家庭教師を始める上で知っておくべき需要ポイントをまとめました。
家庭教師は、生徒の進路にも関係する責任の大きな仕事でありますが、その分非常にやりがいを感じられる仕事でもあります。一人の生徒と真摯に向き合い、自分の成長も目指して取り組んでみてはいかがでしょうか。

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