家庭教師になってみると意外と悩むのが教材です。家庭教師会社から知らされている場合は良いですが、個人契約の場合、どのように学習を進めていけばよいか困ることでしょう。そこで、”生徒のタイプ別”と”教える側”にとってにどのような教材が一番適しているのかをまとめました。
勉強ができない子供は、まず勉強が嫌いである子であることが多いです。では、どうして勉強を嫌いになるのでしょうか。
勉強が嫌いになることにも「じっとしていられない」「興味が無い」「勉強することに意味を感じない」「楽しくない」などなど様々な理由があります。しかし、その理由の中で一番多いのが「わからないから」というものです。授業についていけなくなってしまう子供は、その大半がその教科の前の分野や前の学年の学習で躓いてしまっています。したがって、まずは1学年下の問題集(1個単元が前のもの)を用いて、生徒がどこで躓いているのかを把握しましょう。高校生なら高校受験用、中学生なら中学受験用の問題を使い、どれくらい基本に理解度があるかを確かめることができます。
また、勉強に苦手意識がある子にとって「最高の教材=教科書」です。教科書の例題や演習問題をしかりと解けるようにするだけで大きな学力アップが見込めることでしょう。もし、教科書の演習問題数が不足していて新たに問題集を購入する場合には、分量が多すぎるものを選ばないようにしょう。生徒の中には問題集の分厚さを嫌う子もいます。値段が高く分厚い問題集を地道にやっていくよりも、値段が安く薄い問題集を何冊もやりきっていく方が、総合力アップと生徒の自信につながります。
勉強がデキる子で家庭教師を雇っている場合、現状維持ではなく更に力を付けたい生徒でしょう。
したがって、演習問題中心で解説が丁寧な問題集を選びましょう。また、難しすぎるものではなく複数の基礎をねじってあるもの(簡単そうに見えて簡単じゃないもの)でモチベーションに刺激を与えるのも大切です。
勉強がデキる子が陥りがちなクセが、復習をしないことです。難関校を目指す場合、超難度の問題を確実に解ける力よりも、皆が解ける問題を落とさない力、すなわち「いかに基本漏れをなくすか」ということが大切になります。この時一番効果を発揮するのが、学校や業者が行う定期模試です。模試の問題は、受験業界を分析しているプロの先生が傾向や重要度を考えて作っています。また解説はかなり詳しく書かれているので、解説に困ることはないでしょう。一度解いた模試をもう一度解くこと、解けなかった問題をしっかり解けるようにすることが大切です。
初めて家庭教師をする方や、あまり指導法に自信がない方は「どのように教えればよいのか」という点でも迷われることが多いと思います。
その際、”自分が教えやすい教材を選ぶ”ことがとても大切です。例えば、理科系教科の教材ならば”解法や理論が自分の解き方や経験と親和性が高いもの”、文科系教科の教材ならば”解法を体系立てて説明していて周辺知識が詳しいもの”を選ぶということです。
問題を教えていて、自分がわからなくなってしまっては一大事です。できるだけ楽に自分の力を活かして教えられるように、教材を選びましょう。
家庭教師として勉強を教えていくうえで、教材はとても大事なものになります。今では本屋さんに行くとかなりの数の参考書や問題集があり、生徒もどれをやったらよいか選びかねていることでしょう。効率よく成績を上げるためにも、生徒と教える自分にあった教材を選び、お互いの楽しく勉強を進められるといいですね。